「パーカー、そろそろいいわ。やってしまいましょう」

「承知しました。お嬢様」

ピンクのRRのグリルから20㎜機関砲（たぶん）がニョキッと
そして一斉射でフッドのクルマを撃破！

「よくできたわ。パーカー、流石にいい腕ね」

「恐れ入ります」

「さあ帰りましょう。お客様がお待ちだわ」

煙草をくゆらせながらレディ ペネロープは去っていきます。

中高年（笑）にはたまらない（たぶん）シーンですね。

最近サンダーバードのデジタルリマスター完全版をCATVでやっていて
毎週欠かさず見ています。
細かい部分まで良く再現されていて
マシンの計器表示までくっきりと良く見えます。

ロケット、ジェット、壁掛けテレビ（ディスプレイ）、コンピュータ、ロボット、巨大建造物など
30年前に作られたことを思えば、流石のジェリーアンダーソン！
未来をすごく予見していたと思わざるを得ません。

しかし、予想できなかったというか、考えていなかったというのが通信機器。
テレビ電話や無線はあっても、携帯電話はありません。
また記録装置はオープンリールのテープレコーダーです。

世界中の通信を傍受している宇宙ステーション5号。
オープンリールのテープレコーダーと、赤青のランプ＆アナログの計器ばかり。
今なら、すべてデジタル表示で記録はHDD、外部媒体（古）もCD、DVDです。
写真はフィルム、ハンディビデオはなくて映画用のカメラです。
前出の悪役フッドも写真を撮っては感光させられて
野望はオジャン（死語？）です。現代の民生用機器があれば成功間違いなし！

重厚長大系は見渡せても
通信機器の進歩は無理だったようです。
しかし、サンダーバードのメカの数々は今でも実現していないものが多いですね。
極め付けは、写真探知機。
撮影されていることが分かれば、探知機が反応します。
う～ん。なぜ探知できるのだろう？？
カメラは何も発信しないので、探知しようがないよな～。
考えはじめると夜も眠れなく・・・

 サンダーバードのパイロット5人兄弟はアメリカ人。
脇役はイギリス人＆中国系（東南アジア華僑？）
そして国際救助隊基地には東洋趣味な品々が・・
中には浮世絵（たぶん写楽）も見えます。
マーケティングは当然意識していたと思いますが
暮れゆく大英帝国という雰囲気です。

さて
未来を見通すことはムツカシイ。
だから、この世はオモシロイ。

PS：オマケ
ロンドンにあるはずの
SHADOW本部のレーダーには日本列島が・・