御茶ノ水妄想研究所
2010/05/16 ●昭和のかほり

先日大阪に行った際、昔住んでた町にいってみました。
最寄り駅は阪急千里線吹田駅です。神崎川を渡りJR東海道線と阪急線に囲まれた地域にあります。

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訪れるのはほぼ30年ぶりくらい。住んでいたのは学生時代4年間と就職して2年程度。
学生時代は4畳半一間のアパート。もちろん風呂なし、トイレ共同、電話も共同のピンク電話。
さらに日当たりなし、傾きありの今の基準では6重苦。
おまけとして夜中にヤクザもんが喧嘩をはじめ管理人のおばちゃんが参戦するという
非常に香ばしいアパート。その名も「再来ハウス」。家賃は11,000円

卒業してからはアパートから文化住宅にグレードアップ。
近所の市場からリヤカーを借りて引っ越しました。その名も××文化」
ガラガラの玄関付で6畳3畳3畳にトイレ付、風呂ありです。家賃も32,000円にグレードアップ。

街並みはほぼ一緒、ところどころに新しい家や、小さなマンションができてましたが
古い家やアパートがそのまま残り、ああ懐かしや。
お目当 ての再来ハウスは建売り住宅になっていましたが、世話になった銭湯と
「××文化」はありました。

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住んでたのは1階の手前の部屋です。小奇麗にしてあります。風呂があるのは1階だけ
2階には風呂はありません。つまり1階はエリートですね。

さて、東京に転勤するまでは「文化住宅」が関西特有なものとは知りませんでした。
文化住宅とは(WIKI)

関西地方で主に1950~60年代の高度経済成長期に建設された集合住宅の呼称。瓦葺きの木造モルタル2階建てで、1-2階の繋がったメゾネット、あるいは各階に長屋状に住戸が並んだ風呂なしアパートを指す。「文化」(「ん」にアクセント)と略称 されることもある。この種の住宅が「文化住宅」と呼ばれたのは、それまでの長屋アパートなど集合住宅の多くが便所や台所を共用としていたのに対し、これらの設備を各住戸に独立して配置したことか ら、従来の集合住宅よりも「文化的」という理由である。

つまり水まわりが独立したアパートのことですね。また2階までのアパートを「コーポ」ともいいます。

集合住宅としてのグレードは

1、長屋
2、アパート
3、文化住宅(ハイツ、コーポ・・・)
4、公営団地
5、マンション

でしょうか?

東京に転勤して初めて10階建てのマンションに住んだときは、
沸かさなくても、お湯は蛇口から出るわ
風呂(シャワー)はいつでも入れるわ。
オートロックなんでNHKの集金は来ないわ。
これがTVで見た東京砂漠のアーバンライフというものかと感激島倉千代子でした。

住んでたところを確認し、もっとノスタルジアに浸るべく街を歩いてみますと
長屋がありました。

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まさに昭和のかほりですね。住んでない家もありました。

東京に比べると時がすごくゆっくり流れているように感じます。

おまけはこの長屋のとなりに貼ってあったポスター

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藤原愛子調査室。長屋の横には似つかわしくないような・・・。

でも・・あ、そうか!

長屋~アパート~文化住宅・・・ドロドロの人間関係(奥様ドラマ最近は韓国ドラマ)

藤原愛子さん 素晴らしいマーケティング!

ですね。


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