御茶ノ水妄想研究所
2009/12/13 ●記憶メディア考

年末も近づいたということで
自宅でキャビネット内の整理をしていたら

zip.jpg

B2爆撃機にようなフォルム

この中身は↓

zip2.jpg

今でもあるんでしょうか?見ませんね・・

iomega(アイオーーメガ)のZIP(ジップ)です。
MACでもWINでも使えて、なんと容量は250MBも(?)あります。
最初に出た当時は確か100MBで、そのうちにこの250MBが出ました。
コンピュータとの接続はSCSI(スカジー)と
当時出たばかりのUSBです。USBっていっても1.0です。
スロットには「ガッション」と入れて
取り出しは「ういいん」と
MACのスーパードライブ(わかるかな??)から
FDを取り出すときと同じ音がしました。

同じiomegaでもっと大容量のJAZZ(ジャズ)っていうのもあって
これはリムーバブルHDで1GBと2GBを使ってました。

で、当時のMACでの主力はこれ!現役ですね。

modisk.jpg

ご存知MO(えむおー=光磁気ディスク)
128MBと230MBが主力でSCSI接続です。 
機器との相性が悪く、なかなか自動マウント(認識)しませんでした。

SCSIユーティリティを使ってマウントさせるんですが、
認識に失敗したら中のデータが「パー!」になることが多かったです。
WIN→PC、PC→WINのデータ交換でもよく失敗しました。
WIN用のMOに入れた大量のWebのファイルを
MACでマウントさせる際、腕時計がいつまでも「くるくる・・」

MOと同時期にご存知CDR(650MB)が出たんですが
ディスクとドライブの価格が高くて書き込みスピードも2倍速なんて・・
いつも年末は数日かけてシコシコバックアップをやってました。
でもメディアの安定度は抜群で未だに当時のメディアは使えます。

CDRが普及する少し前に出たのが松下電器のPD(ピーディ)商品画像
初期のDVDRAMと同じ形でしょ?
650MBでSCSI接続でした。確かCDも読めたことが売りだったような・・・
あまりにも普及せず、メディアも高かったので
ドライブは処分してしまいました。

fd.jpg

最後はフロッピーディスク。
これは2HD、1.44MB MAC用(SYSTEM7=漢字TALK7付属)
ハイパーカードのディスクです。(未だにかっこいいです)
これを使ってスタックと呼ばれるソフトが作れました。
これを使ったソフトの作者は「スタック作家」と呼ばれたもんです。

現在はインターネットで
大容量のデータのやり取りができるようになったので
記憶メディアの役割は少なくなりましたが
当時はこれらのディスクを宅配便やバイク便で送ってました。
届いたディスクをドライブに入れてみたら認識しなかったり壊れていたり、
最悪なのは空のディスクをもらったり・・・。
懐かしいけど、思い出したくない記憶です。

古いメディアに当時のデータは
しっかり保存されていると思いますが
読みだすドライブや接続できるコンピュータがなければ
役には立ちません。

タイムカプセルを学校の校庭に埋める際、
このようなメディアに入れては
未来では忘れられたり、
覚えていても読みだす方法がなかったりして・・・
たかだか十年くらいでこれですからね。

そう考えれば、石に刻む、木に書く、紙に書くなどいろんな保存方法がありますが
石に刻む!これが一番実績があって確実かも・・・。

百殘新羅舊是屬民由來朝貢而倭以耒卯年來渡[海]破百殘■■新羅以為臣民

(広開土王碑より 414年)

石碑は強し! 


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