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御茶ノ水妄想研究所
2009/02/08 ●浮動小数点コプロセッサ

初めて自宅用に買ったコンピュータといえば

Macintosh LCⅢ

lc3.jpg

アナ懐かし!1993年です。
スペックはモトローラ 68030(通称さんまる)クロック数25MHz、13インチモニタ
640×480で256色(なんとカラーです)OSは漢字Talk7(今風の言い方だとOS7.1)
メモリは標準4M、最大32M、HDDは80MB/160MB、SCSIIポート×1、AppleSuperDrive(FDD)です。

ClassicⅡとどっちにしようか迷ったあげく、LCⅢを80MBのセットをメモリを8Mに拡張し、2400bps(ボー)のモデムやMO、関連ソフトつけて、今はなき秋葉原のノバックで45万円くらいで買ったと思います。これにillustrator3、Pagemaker4、Photoshop3、Excel4、ClarisWorks・・・を入れて会社から持ち帰りのDTPをやりつつパソコン通信はNiftyでSVCなんちゃらと入れてピーガーと言わせつつハイパーカードのスタックをダウンロードして遊んでました。

45万円は大金だし、狭い家に子供は小さいし、帰りは遅いし、家のお手伝いはしないし、おまけに子供とは遊ばないしと、酷いダンナです。

Macはもともと手がかかるマシンで会社ではトラブルあたりまえ、普通なら嫌になるもんですが、それはマック使い。この魅力には勝てません。家でも、いじり倒したくなるのはオタクの常!ちょっとでも速くするために、怪しげな機能拡張(エクステンション)を入れたり、ユーティリティを入れたりして工夫をします。名前もLC(ローコストカラー)なんだから無理なのはわかってるんですが。。結局ハードに手を入れるしかないというところで、まずは単価の安いFPU(浮動小数点 コプロセッサ)の増設です。

浮動小数点 以下Wiki引用
コンピュータにおける実数の近似値の表現方式。

固定小数点数と比較するとさまざまな誤差が発生しやすいが、大きな値や、逆に小さな値を表現するのに向いている。そのため、誤差の概念がはっきりしている分野や極端な数を扱う分野(科学計算など)で多く用いられている。また、プログラミング言語のほとんどが対応しているということもあり、小数の表現方法としては最も普及している。

固定小数点数の演算と比べると演算速度が遅いため、FPU(浮動小数点数プロセッサ)と呼ばれる、浮動小数点数の演算を高速化するための専用の装置を別途搭載している場合が多い(現在では、CPUに内蔵していることも多い)。

???

理解不能!

でも浮動小数点ってなんとなくミステリアス!
木星の浮動(浮遊だったかな?)大陸みたいだし!
逃げ回っているデータを警部マクロードが馬で追跡逮捕!荒縄で縛り付けて68030の前に引きずり出し、白州でお裁きを受けさせるようなイメージでしょうか?

mccloud.jpgとにかくこれをつけると特にグラフィック系の処理が速くなるということらしく(エクセルのマクロが劇的に速くなるということではないらしい)Photoshopの処理時間が速くなればいいな・・という感じで2万円くらいの投資で付けました。
買ってきたコプロを静電気に気をつけてパチンとはめて、起動させ、どきどきしながらPhotoshopのフィルターを実行!

おろ!

全然早くなりません。エクセルも同様です!少なくとも実感はできませんでした。

まあ安いからこんなもんか?(理屈なしにあっさり納得!)

当然奥様には内緒!このあと、2年くらいにわたって、メモリの増設、HDD換装、CPUを68040(ヨンマル)にするドーターボード(自転車に無理やりバイクのエンジンを付けるようなものです)の購入に走ったのは言うまではありません。最初からクアドラクラスを買ったのと同じくらいつぎ込んでしまいましたです。
トホホ。 

LCⅢは処分して今はありませんが、当時迷ったClassicⅡはのちに中古で購入して事務所にあります。
今でもカッコイイ!

classic2.jpg

動きますよ。当然いじり倒してます。(コプロセッサはつけてませんが)


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